- 1.現在のコロナ感染者0の状態を維持することを目指しつつ、2022年から入国制限を緩和する。
- 2.国内のワクチン接種ペースを早めることで、感染リスクを軽減するとともにデルタ株の国内流入に備える。
- 3.医療体制や接触歴の追跡システムを維持することで、ロックダウンを可能な限り避けることを目指す。
- 4.ニュージーランド国内の公衆衛生機能を強化する。
- 5.新しい入国システム「Risk-Based Travel Pathways (リスクに基づいた入国管理)」を構築する。
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- NZが2022年の入国制限緩和プランを発表※8月18日更新
NZが2022年の入国制限緩和プランを発表※8月18日更新
2021年8月18日
人気の留学先として常に上位に位置するニュージーランドですが、2020年の春以降は新型コロナウイルスの影響により渡航ができない状態が続いています。この状況から脱することができるのは一体いつ頃になるのでしょうか。
2021年8月12日にニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相から、今後の入国制限緩和プランにつきましてアナウンスがありましたので、この情報をもとに今後の動向を予測してみましょう。
『Reconnecting New Zealanders to the World』と名付けられたこの入国制限緩和プランの目的は以下の通りです。
この入国システムは、国内のワクチン接種がじゅうぶん行きわたったと判断された段階で導入を開始する。
新しい入国システムについて
新しい入国システム「Risk-Based Travel Pathways(リスクに基づいた入国管理)」 の内容は以下の通りです。
-
- A. 国内のワクチン接種が一定の水準に達したことが前提
- B. 2022年からの導入予定
- C. トラベルパスウェイは①Low-Risk(ローリスク)②Medium-Risk(ミディアムリスク)③High-Risk(ハイリスク)に区分
- D. これらのリスク区分は、「どの国からニュージーランドに入国するのか」と 「入国する人がワクチン接種を終えているのか」を基準に、国籍ではなく個人を対象に設定されます。
- E. それぞれのリスク区分の内容は以下の通りです。
- ①Low-Risk(ローリスク)
ワクチン接種を終えていて、かつ、ローリスクの国から入国する人は、到着後の隔離なしでニュージーランドに入国できます。
- ②Medium-Risk(ミディアムリスク)
ワクチン接種を終えていて、かつ、ミディアムリスクの国から入国する人は、自己隔離あるいは政府管理下での隔離が求められます。
- ③High-Risk(ハイリスク) ワクチンを接種済みであってもハイリスク以上の国から入国する人。または国に関わらずワクチン接種を終えていない人は、入国後すぐ14日間の政府管理下での隔離が求められます。
- F. 2022年からの導入にあたり、2021年は準備期間とします。
Risk-Based Travel Pathways導入まで
Risk-Based Travel Pathways導入への大まかな4つの段階は以下の通りです。
Step 1※完了済み
まだワクチン接種が多くの人に行きわたっていない段階
Step 2
- ワクチン接種が多くの人に行きわたりつつある状態で、2022年の入国制限緩和に向けての準備を進める段階
Step 3
- ワクチン接種がほぼ行きわたった段階で、Travel Pathways の導入を開始
Step 4
- ワクチン接種を完了している人を対象に隔離なしの入国を許可
- ワクチン接種をしていない人は、引き続き隔離が求められる
まとめ
現時点で発表されたことは以上の通りです。
ニュージーランド政府は1人の感染者でロックダウンをするなど厳しいコロナ対策を進めていたため、この発表はニュージーランドへの留学や旅行を検討している方にとって大きな転機といえます。
以前のように日本人のニュージーランド留学が再開されるには、
- ■ニュージーランドの国内での接種ペース
- ■日本のリスクレベル区分
- が重要なポイントとなってきます。
仮に日本が①Low-Risk(ローリスク)に区分された場合、ワクチン接種を完了していれば到着後の隔離なしでニュージーランドに入国ができるため、コロナ以前のような留学を実現することができます。
ただし、現在の日本の感染状態ではローリスクに区分される可能性は低いため、Risk-Based Travel Pathways導入までにどれだけの新規感染者数を抑えられるかがポイントとなります。
一方、1週間平均5名以下の感染者数を維持するニュージーランドでは9月1日から全年齢を対象にワクチン接種を進めることが決定しているため、今後接種ペースが一気に高まり、予定通り2022年からRisk-Based Travel Pathways が導入されることが期待されています。
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