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中学・高校正規留学(カナダ)
カナダは雄大な自然や治安の良さ、フレンドリーな人柄でジュニア世代から大人の留学まで幅広い層から人気の高い留学先です。治安のよいカナダで高校時代を過ごし、卒業後はアメリカの名門大学へ進学を目指すという方法もおすすめです。
この記事ではカナダの教育制度や学期制度、公立校と私立校の違いなどをご紹介します。
カナダの教育制度
カナダではそれぞれの州ごとに教育システムを管理しているため、州によって教育制度が異なり、高校を卒業するには各州が定める規定をクリアする必要がありますが、この規定も州により特色があります。
例えば日本人留学生に人気の高いバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では、『セカンダリースクールの最後の2学年で52単位を取得し、州の統一試験に合格すること』が、オンタリオ州では『最後の4学年の間に18の必修単位と12の選択単位を取得して州の英語テストに合格すること。さらに地域の交流活動に40時間参加すること』が卒業の条件とされています。
日本人留学生は高校卒業後にカナダの大学、または日本の大学に帰国子女枠で進学することが多いですが、大学ではなく手に職を付けたい場合や、特定の分野に特化した勉強をしたい場合は私立の専門学校に進学することができます。
エレメンタリー/プライマリースクール | セカンダリースクール | ||||||||||
Grade | |||||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 | 15歳 | 16歳 | 17歳 |
カナダは2学期制
カナダは2学期制を採用しており、新学年は8月中旬~9月初旬に始まります。秋学期と春学期の合間には約1ヵ月ほどのホリデーを挟み、学年の終わりには約2ヵ月間の夏休みがあります。夏休み中もホームステイ滞在費が発生するため、留学生の多くは夏休みが始まる6月初旬から8月中旬頃まで日本に一時帰国するケースがほとんどですが、各州の教育委員会や私立の語学学校が開催するサマープログラムに参加することも可能です。
秋学期 | 8月下旬~12月中旬 |
冬休み(約2週間) | |
春学期 | 1月初旬~6月中旬 |
夏休み(約2ヵ月) |
カナダの中学・高校では学校によって2つの異なるシステムを採用しています。
セメスター制の学校では1学年を2学期に分け、各学期で4教科ずつ履修します。4教科にフォーカスして勉強できるため、リニア制より学習範囲が狭く、良い成績を収めやすいため留学生に向いています。ただし秋学期に履修した数学10を学び、次学年の秋学期で数学11に進んだ際に内容を覚えていないといったことも起こるため、学習内容をしっかりと理解し復習することが求められます。
一方、リニア制では1学年を通して8教科を履修するため、翌年そのままの流れで次のレベルに移行できる点がメリットと言えます。しかしながら現地学生でも苦戦する科学や社会、英語(日本でいう国語)などを同時に勉強しないといけないため、英語力の低い留学生にとってはかなり苦労することが予想されます。
最適な渡航時期は?
学年
日本での教育と同じく、学年が上がるにつれて授業で使用されるボキャブラリーが増え、大学進学に向けてよりアカデミックな雰囲気になっていくため、渡航時期は早ければ早いほど現地での生活に順応しやすいでしょう。とはいえ小学校を卒業した時点で海外留学を決断できる子は多くないため、中学校2年~卒業するタイミングでの渡航が理想的です。
渡航時期
カナダの中学・高校は空きがあれば学期の始まりに合わせて入学することができます。ただし、ノースバンクーバー教育委員会を筆頭に、教育水準が高くアクセスのよいエリアにある学校は1年前から入学待ちになることもありますので、そのような学校を選択肢に加える場合は1年半には準備を始めると良いでしょう。
最初の2-3学期は留学生向け英語コースに専念するオーストラリアとは異なり、カナダの中学・高校留学では入学時点の英語力に応じて留学生向け英語クラス(ELS)と音楽や体育など英語力がなくても参加しやすい科目を並行して受講し、語学力の向上に合わせて徐々に本科の割合が増えていきます。
9月の入学までにできる限り英語力を高めておきたいという方は、日本の新学年に合わせて4月から進学準備コースを受講することも可能です。入学予定の学区が進学準備コースを提供していない場合、私立語学学校が主催するプログラムをご紹介します。
中学・高校進学準備コースとは、13-18歳の外国人留学生がカナダの中学・高校を卒業するために必要な数学や地理などの必修科目を受講するために必要なスキルを身に付けるためのコースです。進学準備コースでは英語力だけではなく、レポートやエッセイを提出する際の参考文献の探し方や引用する際の注意点、アカデミックな文法スキルなどを身に付けることができます。また、進学準備コースに在籍している約半年間の生活を通してカナダの文化や歴史的背景を知ることができます。
カナダでの中学・高校生活
カナダの中学・高校は8時半から9時に始まり、3時から4時に終了します。学年の初めに生徒自身でカリキュラムを組み、授業ごとに自身が選択した科目の教室に移動するため、同じクラスメイトと授業を受け続けるということはありません。もし授業を受けるなかでカリキュラムが合わないと感じた場合は、次の学期から科目を変更することができます。クラブ活動(日本でいう部活動)も積極的に行われており、バスケットボールや野球などの人気スポーツのほか、スキーやアイスホッケー、カーリングなどのウィンタースポーツに挑戦してみても良いでしょう。ただし海外では日本のように卒業まで同じ部活に所属するというシステムは稀で、基本的に1学年(2期)の中でシーズンごとに異なるスポーツに参加します。
週末は自由行動ですのでホストファミリーと一緒にお出かけしたり、公共交通機関を利用して友人宅に遊びに行ってみたりと、徐々に活動範囲を広げてみては。
時間 | 平日 | 週末 |
06:00~07:00 | 起床・朝食/通学 | 起床・朝食 |
8:40 – 10:00 | 1時限目 | 庭で日光浴やガーデニング |
10:00 – 10:15 | 休憩 | ホストファミリーと教会へ |
10:15 – 11:40 | 2時限目 | ホストファミリー買い物 |
11:40 – 12:20 | 昼食 | 昼食 |
12:20 – 13:40 | 3時限目 | 友人と映画やカフェ |
13:40 – 15:00 | 4時限目 | |
15:00~17:00 | 自習、課外活動など | |
17:00 ~ | 帰宅 | 帰宅 |
18:00 ~ | 夕食/ホストファミリーと談笑 | 夕食/ホストファミリーと談笑 |
19:00 ~ | 宿題 | 宿題 |
20:00 ~ | 就寝 | 就寝 |
公立校と私立校の違い
公立校は基本的にカナダ国民のための学校なので、在籍している学生の90%以上は地元の学生です。初めの数ヶ月は慣れない環境の中で苦労することも多いですが、私立校に比べて学費が抑えられ、ネイティブ学生に囲まれた留学生活を送ることができるため、日本からの留学生の多くは公立校を選択します。カナダの公立校を選ぶ際の注意点としては学校の指定はできないという点が挙げられます。カナダの中学・高校は各州内の学区(教育委員会)が管理しており、任意の学区に願書を提出することで、その学区が保有する学校の中からその学生が興味のありそうな科目や留学生割合などを考慮した上で学校が決定されます。
一方、私立校は入学条件さえ満たせば指定の学校に入学することができます。私立校の多くはカトリックやプロテスタントなどの宗教団体によって運営されていることが多いため、宗教上の理由やボーディングスクールと呼ばれる寮制の学校を希望する方、私立校ならではの独自の教育方針に共感した方が私立校を選択するケースが多いようです。
ただし私立校は留学生割合が50%を超えることもあるため、気付けば日本人学生だけで固ってしまい語学力が伸びずにいつまで英語の授業を終えられないということも…そのため、私立校に留学する場合は学生自身に高い学習意欲が求められます。
カナダ高校留学費用の目安
カナダの高校留学費用は公立校・私立校による違いのほか、夏休み中に一時帰国に伴う航空券代や空港送迎費、学校が主催する自由参加の小旅行への参加の有無などによって異なります。大まかな年間の学費と滞在費の目安は以下の通りです。公立校の場合 | 200-250万円(学費・滞在費) |
私立校の場合 | 300-550万円(学費・滞在費) |
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