中学・高校正規留学(オーストラリア)

中学・高校正規留学(オーストラリア)

オーストラリアは温暖な気候や犯罪率の低さ、日本との時差が少ない点などから老若男女問わず人気が高い留学先国です。さらに教育水準が高く、人口の4分の1が移民という多様性を受け入れる国民性のため、中学生や高校生の留学先としても安心してお子さまを送り出すことができます。
この記事ではオーストラリアの教育制度や学期制度、公立校と私立校の違いなどをご紹介します。

オーストラリアの教育制度

オーストラリアでは首都キャンベラを除き、それぞれの州ごとに教育システムを管理しているため、州によって教育制度に若干の違いがありますが、基本的には中高一貫教育を行っており、日本の小学校に該当するプライマリースクールを卒業後、日本の中学・高校に該当するセカンダリースクールに進学します。日本の高校2年-3年に該当するセカンダリースクールの最後の2学年は大学進学のための準備期間となり進学に必要な必修科目や専門科目を中心に学びます。そして最終学年(Year12)の最後に行われる各州の統一卒業試験のスコアと高校での成績により、進学先の大学が決定します。

日本人留学生は高校卒業後にオーストラリアの大学、または日本の大学に帰国子女枠で進学することが多いですが、大学ではなく手に職を付けたい場合や、特定の分野に特化した勉強をしたい場合は、オーストラリアの公立職業専門訓練学校であるTAFE(テイフ)や私立の専門学校などに進学することができます。

プライマリースクール セカンダリー シニアセカンダリー
Year
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳

オーストラリアは4学期制

オーストラリアは4学期制

オーストラリアでは4学期制(タスマニアは3学期制)を採用しており、新学年は1月末~2月初旬に始まります。各学期の合間には約2週間のホリデーを挟み、南半球の真夏を迎える12月から1月にかけての学年末には約2ヵ月間の長期夏季休暇があります。

夏休み中は別途ホームステイ滞在費が発生するため、日本人留学生の多くは夏休みが始まる12月初旬から1月中旬頃まで日本に一時帰国し、家族と新年を迎えることが多いようです。

1学期 1月下旬~3月下旬
休暇(約2週間)
2学期 4月上旬~6月中旬
休暇(約2週間)
3学期 7月初旬~9月中旬
休暇(約2週間)
4学期 10月初旬~12月初旬
夏休み(約2ヵ月)

最適な渡航時期は?

高校留学への旅立ち

学年

日本での教育と同じく、学年が上がるにつれて授業で使用されるボキャブラリーが増え、大学進学に向けてよりアカデミックな雰囲気になっていくため、渡航時期は早ければ早いほど現地での生活に順応しやすいでしょう。とはいえ小学校を卒業した時点で海外留学を決断できる子は多くないため、中学校2年~卒業するタイミングでの渡航が理想的です。

渡航時期

オーストラリアの高校は各学期の始まりに合わせて入学することができます。英検2級程度の英語力がある学生は直接本科に入学することができますが、多くの日本人留学生は日本の新学年に合わせて4月(オーストラリアの2学期)から渡航し、2-3学期の間は進学準備コースで英語力を身に付け、翌年の1月から新学年に移行するケースが一般的です。

中学・高校進学準備コース『HSP(High School Preparation)』とは?

中学・高校進学準備コース(※以下HSP)とは、13-18歳の外国人留学生がオーストラリアの中学・高校を卒業するために必要な数学や地理などの必修科目を受講するために必要なスキルを身に付けるためのコースです。HSPでは英語力だけではなく、レポートやエッセイを提出する際の参考文献の探し方や引用する際の注意点、アカデミックな文法スキルなどを身に付けることができます。また、HSPに在籍している約半年間の生活を通してオーストラリアの文化や歴史的背景を知ることができます。

オーストラリアでの中学・高校生活

オーストラリアの授業は日本と同じく週5日制で行われます。1クラスの人数は30名程で、1レッスン40~45分の授業を午前中に4~5レッスン、午後に2~3レッスンのような形式で受講します。カリキュラムは選択制で英語や数学、地理、歴史、家庭科、音楽などの科目から自分で自由に選択することができます。

課外活動も積極的に行われており、水泳やテニス、ラグビーやサッカーなどのスポーツ系からアートや演劇、音楽などの文科系のクラブ活動など…幅広く行われています。ただし海外では日本のように卒業まで同じ部活に所属するというシステムは稀で、基本的に1学年(2期)の中でシーズンごとに異なるスポーツに参加します。

週末は自由行動ですのでホストファミリーと一緒にお出かけしたり、公共交通機関を利用して友人宅に遊びに行ってみたりと、徐々に活動範囲を広げてみると良いでしょう。

時間 平日 週末
06:00~07:00 起床・朝食/通学 起床・朝食
08:30~09:25 1時限目 自転車でビーチへ
09:25~10:15 2時限目
10:15~10:45 休憩
10:45~11:35 3時限目 ホストファミリーと買い物
11:35~12:20 4時限目
12:20~13:20 昼食 昼食
13:20~14:10 5時限目 友人と映画やカフェ
14:10~15:00 6時限目
15:00~17:00 自習、課外活動など
17:00 ~ 帰宅 ホストファミリーとBBQ
18:00 ~ 夕食/ホストファミリーと談笑 ホストファミリーと談笑
19:00 ~ 宿題 宿題
20:00 ~ 就寝 就寝

公立校と私立校の違い

海外の私立と公立の違い

公立校

公立校は基本的にオーストラリア市民のための学校なので、在籍している学生の90%以上は地元の学生です。ただし、オーストラリアでは各州の教育委員会が外国人留学生の受け入れに力を入れているため、留学生のための進学準備コース『HSP(High School Preparation)』を経由して本科に移行することで授業にもついていきやすく、本科移行後はネイティブ学生に囲まれた留学生活を送ることができるため、日本からの留学生の多くは公立校を選択します。

私立校

一方、私立校はカトリックやプロテスタントなどの宗教団体によって運営されていることが多いため宗教上の理由や、ボーディングスクールと呼ばれる寮制の学校を希望する場合、私立校ならではの独自の教育方針に共感した場合は私立校を選択することが多いようです。

ただし私立校は留学生割合が50%を超えることもあるため、気付けば日本人学生だけで固ってしまうことも。そのため、私立校に留学する場合は学生自身に高い学習意欲が求められます。

オーストラリア高校留学費用の目安

オーストラリアの高校留学費用は公立校・私立校による違いのほか、夏休み中に一時帰国に伴う航空券代や空港送迎費、学校が主催する自由参加の小旅行への参加の有無などによって異なります。大まかな年間の学費と滞在費の目安は以下の通りです。

公立校の場合 200-300万円(学費・滞在費)
私立校の場合 300-500万円(学費・滞在費)

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